貝が喋る

あぶくのような言葉たち

うるせぇぇぇぇぇぇぇ‼‼

どうもこんにちは。

 

今朝インスタント味噌汁を作った時、お湯かと思って水を入れてしまった男、貝です。

(捨てました)

 

そんなこんなで、毎日それほど悪くはない生活を送っているのですが

昨晩、ちょっとした事件がありまして。

 

実は我が家には一つ、大きな問題があるんですが

いや、小さいものまで含めたら、13個くらいの問題があるんですが…。

 

そのうちの一つ、なかなかに僕を悩ませる点があって

「壁が薄い」んですよ。

 

一回生のころ、エンタの神様を見て爆笑していたら、隣から思いっきり壁ドンされたこともあって。

僕の初壁ドンは、かわいい女の子をきゅんとさせるイケメンイベントではなく、むさくて心の狭いおっさん(私情入りました)からのクレームで消費されてしまいました。

 

最近も、右隣の奥さんの笑い声などがちょくちょくこの部屋まで聞こえてくるくらいには、防音性能が低いんですよ。(僕は壁ドンなんてしません。ビビり紳士なので。)

 

これは、あれですね。

最初、両親と物件を選ぶとき

 

男の一人暮らしだし、屋根があればいいかぁ、くらいの感覚で、値段しか見てなかったのが失敗ですね。

スムトコロ、ダイジ

齢二十一にして気づいた、この世の真理の一つです。

 

で、昨晩の事件というのも、壁の薄さによるものなのですが。

 

僕が住んでいるのが10号室、で、両側に11号室と8号室(縁起を担ぐ大家さんみたいです)が位置しています。

8号室に先ほど話した女性、そして11号室に、男性が一人で住んでいるのですが

 

11号室の男性が、声の大きな方でして。

 

それが昼間の笑い声とかでしたら、僕もそれほど気にしないんですが

(僕もよくケタケタ笑ってますし)

数か月前の話です。ゲームをしていて、いらいらすることがあったのでしょう。

 

「あぁ、くそっ‼」

とか、

「ふっざけんなよマジで‼」

といった叫びが、頻繁にこちらの部屋まで届いていました。

ひどい時だと、機械を叩くバァン‼て音まで響く有様。

 

ポジティブな声ですらあまりうれしくはないのに、ネガティブな声を受動的に聞かされるというのは、精神的に来るものがあります。

 

でも、壁ドンはしたくない…。

かといって直接言いに行くのも、自分の声ももしかしたらうるさいかも、などと考えると気が引けます。

(よく歌ってるし)

 

考えた結果、当時の僕は、ポストにメッセージを入れることにしました。

ノートの使っていないページを破いて、シャープペンシルでただ一言

「うるさいです。」

と。

 

するとそれから、騒音はぐっと少なくなりました。

 

いったら隣の方、というより原因はアパートの構造のほうですから

「静かにして」というのは、ある意味僕のわがままともとれるわけで。

 

たった一枚の紙切れで、こちらの意図を組んでいただけたというのは、ありがたいことです。

 

嘘です。

 

 僕、こんなにしおらしくないです。

手紙に関しても

「何をされたら一番怖いか」

を本気で考えた結果です。

 

正直、結構イライラしてました。

海に向かって

「うるせぇぇぇぇぇぇぇ‼‼」

って、叫びたかったくらいのイライラ指数です。

 

でも、当時は穏便に済んでよかった。

と、なんだかんだあって、しばらく文字通り何の音さたもなかったんですが…

 

昨晩。時刻は午前二時。

バイト帰りで、シャワーも浴びて歯も磨いて、あったかいお布団で夢見ごち…、となっていたまさにその瞬間でした。

 

隣の部屋から、話し声が聞こえるんです。

 

おそらく電話。

相手は多分先輩。

周囲が寝静まっている分、より克明に音は僕の部屋まで響いてきます。

 

まぁ、壁薄いし、しょうがないか…

寝ちゃえばいいんだ寝ちゃえば…

文句言いに行くのもあれだし…

………

 

うるせぇぇぇぇぇぇぇ‼‼

 

まじうるせぇ‼

眠いんだよこっちは‼

黙れ‼手話で話せ‼

 

…はぁ、はぁ。

すみません、汚い言葉を使いました。

 

先ほども書きましだが、一番の問題は壁が薄いこと。

僕が普段YouTubeをみながら口ずさんでいるへたくそな歌声だって、隣に響いていいる可能性は十分にあるのです。お互い様です。

 

僕が一方的に、文句を言える状況ではないのですが…

疲れと眠気と、いらいらしている自分への自己嫌悪も相まって、チクチクとストレスが内側から胃を刺してくるような感覚でした。

 

うるさい。寝たい。でも文句は言いたくない…

 

だから、頭をひねりました。僕。

何か、穏便でスマートな解決はないか…

 

「隣人の話声がうるさい。どうする?」

 

大喜利です。気持ちは一本グランプリ。

 

そして、発想は前回と同じ。

「何をされたら、一番不気味か」

を考えました。

 

喧嘩腰で接すると、相手も気持ちよくはないし、再三書いたように「でもお前だって」となるケースが考えられます。

 

大事なのは、敵意を持たないこと。

うん。それはもうすでにムリなので、せめて敵意をオブラートに包装して、リボンも結んであげること。

 

考えた結果、やっぱり取った手段は、「手紙」です。

しかし、文面をちょっとだけ変更しました。

 

シャーペンを取り、リングノートを一ページ破いて、そこに一言。

 

「会話の内容、聞こえてます。」

 

黙って、ポストに投函しました。

 

…届くかな、僕の気持ち。

手紙にのせた、僕の想い。

 

アパートに住んでいる以上、こういった隣人トラブルはつきものですからね。

その都度、うまくやっていくしかありません。

 

今夜は、安眠できるといいなぁ…。