貝が喋る

あぶくのような言葉たち

暇だな~

Chapter1. 『時桜』

 

「暇だな~」

 

窓開ける

 

「桜も散ったな、もう」

 

「よし」

 

「葉っぱの枚数でも数えるか」

 

桜(…)

 

「一枚、二枚、三枚…」

 

「…十枚、十一枚、十二枚…」

 

桜「今何時?」

 

「13時だね」

 

「十四枚、十五枚、十六枚…」

 

桜(クスクス)

 

 

Chapter2. 吾輩は猫である

 

「暇だな~」

 

「よし」

 

「本でも読むか」

 

吾輩は猫である

名前はまだない。

 

「あ

有名な書き出し」

 

ーどこで生まれたのか

’%&’’$?*>%’’7+‘{*‘

 

「文字化けしてる」

 

ーなんでもぉ、なんかテンさげー、って感じのトコでぇ

にゃーにゃ―ぴえんだったのはぁ、おぼえてっけどぉ

 

「ギャルになった」

 

ーペラ

 

「…あれ?」

 

ーペラペラ

 

「…白紙だ

おかしいな」

 

「印刷ミスかな」

 

「あ

最後になんか書いてある」

 

ー続きはまだない。

 

「うるせぇよ」

 

 

Chapter3. 鼻歌

 

「暇だな~」

 

「よし」

 

「音楽でも聞こう」

 

~♬♬

 

「~♪」(鼻歌)

 

~後日~

 

「あれ

ポストに手紙が入ってる」

 

ーこんにちは、隣の部屋のものです。

先日隣から、あなたの歌声が聞こえてきました。

 

「あ、やばいな。

怒られちゃうな」

 

ー83.779点

 

「なんか細かく採点された」

 

ーうろ覚えの個所があるようです。

原曲をよく聞いて、細かい部分を練習しましょう。

 

DAMかな?

隣の人」

 

~~~

 

結論:

暇だな~