貝が喋る

あぶくのような言葉たち

どんぶらこ

今日は、どんぶらこについて、話していきたいと思います。

 

あ、いや、違います。

ドラえもんの道具とかじゃないです。

 

もっと純粋な、混ざり気のない「どんぶらこ」です。

 

「どんぶらこ」。

これはかの有名な日本昔話において登場する擬態語ですね。

大きな桃が川上から流れてくる様を形容した、チャーミングな言葉となっています。

 

ところで、「擬態語」といわれて、みなさん何が思い浮かびますか?

 

「スカスカ」とか、「ふわふわ」とかですかね。

改めて考えるとあまり出てこなかったりしますが、意識していないだけで、僕たちは普段からたくさんの擬態語を使って生きています。

 

では、擬態語にとって、重要なステータスって何だと思います?

 

 

僕はこれ、わかりやすさだと思うんです。

 

「スカスカ」「ふわふわ」

いずれも、なんとなく語感で雰囲気が伝わってきますよね?

 

すかすか、って、なんか空振りっていうか、空っぽな響きが感じられるし

ふわふわも、そこはかとなく柔らかさを漂わせています。

 

そこにきて、ですよ。

 

どんぶらこて。

 

何の予備知識も文脈もなしに、「どんぶらこ~、どんぶらこ~」とか言われて、

「あ、何か流れてきたんだな」

ってなります?

 

僕だったら

「ゴリラがソーラン節でも踊ってんのかな」

って思いますね。

 

逆に言うと、桃太郎の作者は、よくあのシチュエーションで「どんぶらこ」なんて言葉が出てきましたよね。

 

流行ってたんですかね?

当時の村とかで、何らかの意味を持って。

 

「やーいやーい、お前の母ちゃんどんぶらこ!」

みたいな。

 

でも今となっては、「桃が流れる」といえば「どんぶらこ」ですもんね。

 

いわば僕たちは、もう洗脳されちゃってるわけですよ。あの物語に。

もう「どんぶらこの耳」になっちゃってますよ。完全に。

 

…てことは、僕たちが今適当に考えた擬態語でも、定着させてしまえば後世まで残していけるのでは?

 

なにがいいかな。

「どんぶらこ」に負けない、インパクトあるやつがいいですよね。

 

………

 

よし。

「ちょまもっそん」でいきましょう。

 

どう使おうかな、「ちょまもっそん」。

 

「ちょまもっそん、ちょまもっそんと、○○が××していました」

みたいな感じがいいですよね。

 

「ちょまもっそん、ちょまもっそんと、一匹の蚊が必死に血を吸っていました」

的な!

 

というわけで、これを読んでくれてる読者の皆さん!

それっぽい「ちょまもっそん」の使い方、募集中です!

 

思いついたら是非、コメントなどで教えてください!